社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福本ヒデ(48)が28日、本紙取材に辞任表明した安倍晋三首相(65)について心境を語った。

 福本は「ついにこの日が来てしまったという感じですね」とした上で次のように語る。

「前回『政権を投げ出した』と言われたので、今回は用意周到に舞台を整えた印象を受けますね。吐血したという情報が不自然に流れたり、慶応病院に通う姿を撮られたり。情報を小出しにしたことで、国民も『あ、体調悪いんだ』と思うようになった」

 首相辞任の一報が流れたのは午後2時すぎ。福本は自宅でドラマ「科捜研の女」を見ていたそうだが、速報テロップを見て「犯人が誰かとか、どうでもよくなった」という。

 安倍首相の看板政策といえば「アベノミクス」。福本は辞任表明会見が金曜午後5時に設定されたことを深読みする。

「絶妙ですよね。反安倍の人たちは間違いなく夜の街に繰り出して祝杯をあげていますよ。金曜だし、会見終了は午後6時。『よっしゃー飲み行くぞ!』ってなるじゃないですか。いわばこれは最後のアベノミクス。経済を回すためのね」

 安倍首相は12年12月に第2次安倍政権が発足してからの連続在任日数が今月24日で2799日となり、佐藤栄作元首相を抜いて歴代1位となった。福本にとっても長い間お世話になった〝恩人〟ではあるが「いろいろネタをやらせていただいた。ただ、あまりに(在任期間が)長いのでそろそろ新展開が欲しいとは思っていた」とニヤリ。好都合と言わんばかりだった。

 ちなみにコロナ禍の看板政策「アベノマスク」については「最初のころは大事に使っていましたが、順調に縮んでいます。もう使えないから靖国神社でおたき上げでもしてもらおうかと思っています」と述べた。