俳優中村倫也(33)と女優石橋静河(26)が5日、都内で映画「人数の町」(荒木伸二監督)公開記念リモート舞台あいさつに出席した。

自由で享楽的で衣食住に困らないがどこかミステリアスな町を描いた作品。

主人公・蒼山役を演じる中村は、自分が好きな町を作るならどんな町にしたいかを問われ「公園をいっぱい作って、ラベンダーを沢山植えてそこでみんなで夜な夜な踊り明かす。フォークギター片手にジョン・レノンを歌い…かな。自分たちの生活をイマジンしろっていう世界を作りたいです。深いですね~」と笑いを交えて答えた。

ヒロイン紅子役を演じた石橋は「宇宙飛行士の人達が浮遊する、訓練するような街があったら面白いんじゃないですか。無重力空間の」。住むには訓練が必要ではないかと聞かれると「1日限定で。すごい顔がむくみそうですよね」と話した。

同作は第42回モスクワ国際映画祭と第39回バンクーバー国際映画祭への出品が決定。

舞台あいさつには子役の吉田萌果(めいか=5)がサプライズで登場。両映画祭への出品の祝福にかけつけて荒木監督に「監督、お花です。モスクワとバンクーバーの映画祭おめでとうございます!」と花束を贈呈。荒木監督は「いやーびっくりしました。カナダとロシア行きたいな。早くパスポート取りに行かないと」と驚きの表情を浮かべて喜んだ。

司会から「監督と中村さんどっちに本当は花束を渡したかった?」と問われた萌果ちゃんが「石橋静河さんです」と答えると中村は「僕の初恋は今やぶれましたね…やさぐれようかとおもいますこれから…」とショックを受けた様子をみせた。

しかし実際は、中村が話す場面では萌果ちゃんがしきりに中村の顔を見返して笑顔になるように仲が良い様子。中村は「ぼくがまじめにしゃべっていると萌果が笑っています。バカにされているのかな」と自虐して笑わせた。

同イベントはユナイテッド・シネマアクアシティお台場で生配信された。