ボートレースとこなめのGⅡ「モーターボート大賞~昭和VS平成~」は5日、準優勝戦を行った。

 第10Rは1号艇の守田俊介(滋賀=45)がトップスタートを決め逃げ快勝。2着には混戦を制した深川真二(佐賀=46)が入った。

 続く第11Rは高倉和士(福岡=29)のフライングがあったが、1号艇の山口剛(広島=38)が押し切って1着。高野哲史(兵庫=31)が2着で優出を決めた。

 最終の第12Rはシリーズをリードしてきた吉田裕平(愛知=23)が逃げ切った。藤原啓史朗(岡山=30)が2着に入線した。

 6日第12R優勝戦は以下の通り。

1 吉田 裕平
2 山口  剛
3 守田 俊介
4 藤原啓史朗
5 高野 哲史
6 深川 真二

 地元ホープ・吉田が1号艇をゲットしたが、波乱を演出しそうなのは大外の深川だ。

 今大会のサブタイトルは〝昭和VS平成〟。キャラもレーススタイルも昭和を代表する深川。パワーとテクを織り交ぜたレースで優勝戦に進んできた。

 4号艇だった準優勝戦10R、進入で2コースに入った。「(1Mで)まくられるのは慣れているんでね(笑い)」。道中は竹田和哉(香川=26)と前田将太(福岡=32)とのつばぜり合いを演じた。2周1Mでは4番手に置かれたが、「ツイていた」という2周2M、冷静かつ絶妙なターン(差し)で若手2人に引導を渡した。

「進入が深い方がスタートしやすいんで、優勝戦は80メートル近辺の起こしがいいね(笑い)」

 早くも〝強烈〟な前づけ宣言で1号艇の吉田にプレッシャーをかける。

 2017年にはダービーを制し、GIも4回優勝している実力者。枠なりの進入が多い現在のボートレースでは〝希少価値〟となったインファイターの1人だ。そんな昭和男が、出足を武器に生き様を見せつけるつもりだ。