元サッカーイングランド代表のデービッド・ベッカム(45)とヴィクトリア(46)夫妻が、今年3月上旬に新型コロナウイルスに感染し、スーパー・スプレッダーとなっていた可能性があると英ザ・サン紙などが報じた。

俳優トム・ハンクス夫妻やイドリス・エルバら多くの著名人が早期に新型コロナウイルスに感染したことを公表している中、現在まで夫妻は感染については公にしていない。

3月1日にベッカムが所有するメジャーリーグサッカー(MLS)インテル・マイアミの試合を応援するため4人の子供たちや長男ブルックリンの婚約者を伴って英国から米ロサンゼルスに飛び、現地ではプロモーションを兼ねて複数のパーティーをはしご。

パーティーではスーパースターらしく大勢の関係者から握手攻めにあい、ファンともキスを交わすなどフランクに接していたという。その後、ブルックリンの誕生日を祝うために英国に戻り、6日にロンドン郊外にある自宅で家族や友人らを招いて盛大なパーティーを開催。10万ポンドと言われる豪華なパーティーは朝6時まで続き、SNSには参加者たちが盛り上がる様子が投稿されていた。

夫妻はその後、再び米国に戻ったものの、フロリダ州マイアミに滞在中にベッカムが体調を崩し、続いてビクトリアも喉の痛みを訴えて高熱も出るなど新型コロナの症状が見られたという。

同時期に夫妻の運転手やボディーガード、アシスタントらも具合が悪くなり、中には重い症状が出た人もおり、ビクトリアは自分たちが感染源となってウイルスをばらまいたのではないかとパニック状態になったと関係者。当時は欧米では新型コロナウイルスの感染が広まっていることは認知されておらず、夫妻もマスクなど感染予防はまったく行っていなかったという。

その後は感染が拡大したことで英国もロックダウンされ、ジョンソン首相やチャールズ皇太子の感染も公表される中、2人は自らの感染を公表することなく、英国に戻ってからは要請された2週間よりも長い期間の隔離生活を送ったと同紙は伝えている。感染したスタッフには特別手当の支給を行い、隔離生活中はSNSでファンにステイホームを呼びかけたり、一家で医療従事者への感謝の言葉を述べるなどしていた。

完全に回復した夫妻は英国のロックダウンが解除された後、一家で新型コロナウイルスの検査と抗体検査を受けて安全を確認した上で、7月から8月にかけてイタリアとギリシャに家族旅行に出かけたと伝えられている。夫妻の代理人は今回の報道についてコメントは出していない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)