エール:吉岡秀隆が朝ドラ初出演 「長崎の鐘」永井隆がモデルの医師役

NHK連続テレビ小説「エール」に出演が決まった吉岡秀隆さん (C)須田卓馬
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NHK連続テレビ小説「エール」に出演が決まった吉岡秀隆さん (C)須田卓馬

 9月14日から放送が再開される窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」(総合、月~土曜午前8時ほか)後半のおもな出演者が9月12日、発表され、吉岡秀隆さんが長崎の医師・永田武役で朝ドラ初出演を果たすことが明らかになった。吉岡さんは「撮影に参加して、現在の厳しい状況下でもドラマを作ろうと懸命に努力しているスタッフ、キャストの姿にエネルギーを感じ、とても心を打たれました。この現場にいることで僕自身エールをいただいた気がします」と明かしている。

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 永田武は原爆投下直後の長崎で被爆者の治療を行う。著書「長崎の鐘」がきっかけとなり裕一(窪田さん)と出会う……という役どころ。吉岡さんは「僕が演じる永田のモデルである永井隆先生は、あまりにも偉大な方で無心で演じるしかありませんが、こんな偉大な方が長崎にいらっしゃったということをまずは今の長崎の方たちにしっかり届けたい、そして、永井先生が遠くから見守ってくださるとうれしいです」と思いを語った。

 裕一と音(二階堂ふみさん)の娘・古山華を古川琴音さん、華が思いをよせる高校球児の竹中渉を伊藤あさひさん、戦後に裕一とともに数々のラジオドラマや映画、舞台でヒット作を生み出していく、劇作家で作詞家の池田二郎を北村有起哉さん、永田医師の妹で、兄を助けながら、原爆で荒廃した長崎の復興に尽力している永田ユリカを中村ゆりさんが演じることも発表された。

 さらに、ラジオドラマのプロデューサーとして、戦後日本のドラマの原型を作っていく初田功役で持田将史さん、初田と池田の板挟みになりながらも、番組作りにまい進する放送局局員の重森正役で板垣瑞生さん、裕一の恩師・藤堂(森山直太朗さん)が戦地で率いる部隊の一等兵・岸本和俊役で萩原利久さん、裕一と戦地で出会い、戦後に全国高校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」の誕生に関わることになる従軍記者の大倉憲三役で片桐仁さんも出演することが分かった。古川さん、伊藤さん、持田さん、板垣さん、萩原さんは今回が初の朝ドラとなる。

 主演の窪田さんは「後半戦『エール』、いよいよ放送が再開します。すてきなキャストの皆さんと共演できて大変うれしく思います。戦時中、戦後を皆さんとお芝居させてもらう中で、たくさん刺激を受け裕一の心にも新たな変化が起きていることを実感しています。人の出会いは本当に面白い。そんなふうに思わせてくれる素晴らしいキャストの皆さんが彩る『エール』をまた存分に楽しんでもらえたらうれしいです」とコメント。


 制作統括・土屋勝裕チーフプロデューサーは「今回発表するキャストは、裕一と音の音楽人生に深く関わり、これからの『エール』にとって、とても大切な役の皆さんです。苦しみや喜びを共に分かち合うことができる仲間を得て、裕一と音の人生はより豊かに、そして実り多きものになっていきます。『エール』はこれから戦争という困難な時代に突入していきます。困難な時に出会うことになる人物は、それぞれ一癖二癖ある人間たちですが、皆、その時代を一生懸命に生き抜こうと戦っている人たちです。そんな人たちとの出会いを通じて、新しい音楽が生みだされていきます。ぜひ、後半の『エール』もご期待ください!」と視聴者に呼びかけていた。

 「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家・古山裕一と、裕一の妻で自らも歌手になる夢を追い続ける音の、音楽と共に生きる夫婦の物語。

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