8月に現役引退した元日本代表の内田篤人氏(32)が〝指導者デビュー〟を果たす。

 日本サッカー協会は13日、内田氏が新設の「ロールモデルコーチ」に就任すると発表した。

 アンダーカテゴリーの代表チームや、協会が取り組む若年層の強化及び普及に関わる活動に参加する予定。世界の舞台で培った内田氏の持つ経験や知見を後進の育成に生かす狙いだ。オンラインで取材に応じた日本サッカー協会の反町康治技術委員長(56)は「(欧州)チャンピオンズリーグとJリーグは別のスポーツだと言っていたが、現場を経験した人間だからこそ重みがあるし、それがどういうことなのか言っただけでなく体、言葉をもってどんどん発信してもらいたい」と期待を寄せた。

 さっそく明日14日から千葉・JFA夢フィールドで始まるU―19日本代表候補合宿で指導する予定。「合宿のスタッフミーティングなど今日から前泊して全部参加してもらって、指導者たるものどういうものかなど踏まえてやってほしい。グラウンドレベルで一番選手に近い存在として、アドバイスなり自分でもプレーすることによってメッセージを送ってもらいたい」と生きた教本として積極的に指導することになりそうだ。

 世界の舞台で修羅場をくぐり抜けてきたウッチー流の指導に注目が集まる。