元“日の丸戦士”からの刺激で鋼のメンタルゲットだ! リオ五輪柔道男子81キロ級銅メダリストで、来夏の東京五輪でも代表に内定している永瀬貴規(26=旭化成)が大一番への覚悟を語った。

 15日のオンライン取材では五輪延期に関して「多少の動揺があった」と胸中を吐露。7月から柔道着を着た稽古も再開したが、スタミナ面での落ち込みも感じた。それでも「2017年の右ヒザ手術で、長く稽古ができない時期があった」という経験もあり、不安はなかったという。

 ステイホーム期間には自身が敗れた試合を研究。2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会での初戦敗退の映像を見て「残り時間が少なくなってゴールデンスコアを意識して下がってしまった」とメンタル面での課題を再確認した。

「自分の柔道を貫き通すたくましさが欲しい」という思いを抱いていた時に出会ったのが、先日引退したサッカー元日本代表DF内田篤人氏(32)の著書だ。「内田さんもケガをしており、考え方も含めて似ている部分があると感じた。信念を貫き通す姿は見習わないといけない」と大いに刺激を受けたという。

 東京五輪はリオのリベンジの舞台でもある。「金メダル獲得は使命だと思っている」と力を込めた永瀬が「ジャパン魂」を胸に、心身ともに磨きをかけていく。