政治への中立が伝統である英王室メンバーでありながら、11月の米大統領選で民主党・バイデン候補の支持を呼びかけるヘンリー王子&メーガン妃について、トランプ大統領が反撃。同妃との過去の確執も明らかになった。

 米FOXニュースによると、先日の記者会見で王子夫妻について問われたトランプ氏は「私は彼女のファンではない」と即答。「おそらく彼女はそのことを聞いているだろう。ヘンリーについては幸運を祈っているよ。もうすぐそれが必要になるからね」と答え、大統領選で自分が優勢であることを強調した。

 トランプ氏は夫妻について、これまで事あるごとに発言してきた。今年2月に夫妻が王室高位メンバーからの引退を表明した際は「込み入った話はしたくない。ただ、女王陛下はとても尊敬しているので、こんな事は起きてほしくない」とFOX局のトーク番組で語った。

 また、昨年6月にトランプ氏が訪英した際、メーガン妃は産休中だとして国賓との行事を全て欠席。ちょうどその時期は、前回2016年の米大統領選で当時女優だった同妃が、トランプ氏は女性蔑視だとして、対立候補のヒラリー・クリントン氏に投票すると話している映像が発掘され、注目された時期と重なる。

 その後、あるインタビューでトランプ氏が同妃を「不快だ」とする記事が出た。FOXニュースによると、大統領は「そんな表現はしていない」と記事を完全否定。「私は『彼女は私に意地悪だ』と言ったんだ。しかも、彼女が本当にそういう発言をしたのかは分からない」と付け加えた。

 トランプ氏とメーガン妃の間の確執は4年前に始まったものだった。