爆風スランプ(活動休止中)のサンプラザ中野くん(60)パッパラー河合(60)が26日、東京・中野サンプラザで、還暦記念ライブを行った。

同所は爆風スランプ結成のきっかけとなったコンテスト会場でもあり、中野くんの芸名の由来にもなった会場だが、今回が初公演。デビュー当時、レコード会社からの「サンプラザ中野が中野サンプラザでコンサートは当たり前すぎるので、いざというときまで取っておこう」の言葉で封印してきたが、この日、封印が解かれた。冒頭MCで「サンプラザ中野くんがついに中野サンプラザでコンサートをやっています! ありがと~う!!」と叫ぶと、会場は割れんばかりの拍手で応えた。

中野くんは、初の中野サンプラザ公演を「会場をあおっても盛り上がれないので、座って聞いてもらって、良い曲があったなと思ってもらえる選曲にした」と説明した。

河合は随所で中野くんになりすまし「Runner」を歌っているがこの日も、ライブ冒頭に同曲を歌い、「なりすましです!」と宣言した。

スペシャルゲストに爆風スランプのベーシスト、バーベQ和佐田、聖飢魔2のデーモン閣下に加え、俳優岸谷五朗、寺脇康文も駆け付けた。岸谷はMCで話し続ける中野くんに「こんなに話していて大丈夫ですか?」と心配の言葉をかけた。2人の還暦を「おめでとう!」と祝福した閣下には、中野くんは「優しい悪魔! デーモン閣下、ありがとう!」と感謝の言葉を贈った。

約3時間でデビュー曲「週刊東京『少女A』」から最新アルバム「感謝還暦」収録の「中野サンプラザよ」まで網羅。ヒット曲「Runner」「大きな玉ねぎの下で」など全20曲を披露した。

同ライブはコロナ禍での開催もあり、感染対策を徹底して行った。チケットは600枚と約4分の1に制限して客席内のソーシャルディスタンスを確保、MC中には扉を開け換気も行った。