フリーアナウンサーの中井美穂(55)が29日に都内で行われた「第33回 東京国際映画祭」(10月31日~11月9日)ラインアップ発表会で司会を務めた。

 同映画祭はコロナ禍の影響で、今回は「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」部門を統合し、「TOKYOプレミア 2020」という観客賞を設ける。最優秀を競う映画祭から、幅広い良質作品を届ける映画祭へとチェンジする。その映画祭でもう一つ驚きの“チェンジ”があった。

 同映画祭関連のイベントの司会といえば、大の映画好きで知られるフリーアナウンサーの笠井信輔(57)が務めていた。

「笠井アナの熱いトークが映画祭に熱気をもたらしていた。時には熱すぎるトークもあって、会が長引くこともありましたが、それもご愛嬌というか、一つの名物になっていた」(映画関係者)

 ところが、今年は笠井アナとフジテレビ時代の同期だった中井アナが担当していたのだ。

 同映画祭での企画「Japan Now」部門を担当する深田晃司監督とのトークセッションでは、中井アナは「私は(コロナ禍で映画が見られなくなり)映画を求めていました」と自身の映画への思いを語った。その後、企画「アジア交流ラウンジ」を担当する是枝裕和監督とのトークでも、中井アナの円滑な進行が光った。

 笠井アナは昨年悪性リンパ腫を患い、入院。闘病生活を経て、8月、現場での仕事復帰を果たしたばかり。

「仕事はしていますが、やはり、まだ、長丁場になる東京国際映画祭の司会を務めるまで、完全復調はしていない。この映画祭に戻ってきた時が笠井アナの完全復帰ということでは」(別の映画関係者)

 笠井アナの復帰まで、同期の中井アナがしっかりその座を守るようだ。