元SPEEDで自民党の今井絵理子参院議員(37)が、参院国会対策委員会の副委員長に就任した。安倍前内閣での内閣府大臣政務官に続き、当選1回ながらも要職に抜てきされた。党側が〝王道教育〟を課す狙いとは?

 菅内閣発足に伴う党役員人事で、新たな役職を射止めた今井氏はインスタグラムで「副委員長を拝命いたしました。最年少であり、女性は私だけですが先輩議員のご指導の下、精一杯頑張ります!!」とつづった。

 自民党の参院国対では、末松信介委員長以下、牧野京夫代行、青木一彦代理と続き、副委員長が今井氏を含めて11人。さらにその下に9人の委員で構成される。

「副委員長は担当の委員会を持ち、円滑に運営できるよう調整します。野党の情報収集や伝達係など役割は多岐にわたる」(自民党関係者)

 予算委員会などの応援に駆り出されるのが委員で副委員長が差配する。

「委員は昨年当選した参院議員で、北海道知事を4期務めた高橋はるみ氏らもいるが、役職的には今井氏の方が上ですから、指示することになる」(同)

 議員キャリア4年になる今井氏も貫禄がついたともいえる。

「国対は地味ながらも国会運営を支える重要な役割。派閥持ち回りで、今井氏の所属する麻生派に若手が少ないのと、山東昭子参院議長にかわいがられているのもあるが、政務官、国対と国会議員として経験を積ませ、本当に育てようとしているのを感じさせる」(同)

 今井氏は政務官退任時のあいさつで「就任した直後にすぐマスコミから『SPEED辞任か!』と言われたが、皆さんのおかげで仕事ができた」と自虐ギャグも飛ばせる余裕も出ていた。

 改選まであと2年。3年前の不倫騒動という奈落の底からはい上がってきた今井氏の〝SPEED出世〟はどこまで続くのか。