ロック史に残るレッド・ツェッペリンの名曲「天国への階段」が盗作かどうかを巡る著作権侵害訴訟で米最高裁は5日、原告の訴えを棄却し、盗作には当たらないとした一、二審判決が確定。ツェッペリン側が完全勝訴した。

「天国への階段」は同バンドのジミー・ペイジとロバート・プラントが共作し、1971年リリースの名盤「レッド・ツェッペリン4」に収録されている。

 ところが、2014年になって米バンド「スピリット」のギタリスト(故人)の代理人が、1968年にリリースされた同バンドの曲「トーラス」の前奏部分についてコード進行が類似しているとして提訴した。

 レッド・ツェッペリン側は一貫して否定し、音楽界で最も有名な盗作疑惑裁判の一つとなっていた。

 2016年6月、ロサンゼルス連邦地裁陪審は盗作ではないとの評決を下し、今年3月にはサンフランシスコ連邦高裁が一審判決を支持していた。

 一審にはペイジとプラントが出廷し「よくあるコード進行だ」と反論していた。