決して引きずることはなかった。J1川崎は10日にホームで仙台と対戦。前半41分に元日本代表FW小林悠(33)が奪った得点を最後まで守り抜き、1―0で勝利を収め、勝ち点を59に伸ばした。

 7日に行われたルヴァンカップ準決勝(等々力)では、FC東京に0―2で敗戦。大会連覇を逃していた。この日の試合は、鬼木達監督(46)が「ルヴァンカップで敗戦した後で、難しいゲームになった」と振り返りながらも、きっちりと白星を手にし「自分たちらしいプレーをしてくれた」と一定の評価を下した一方で「自分たちらしさという意味では、2点目、3点目が必要だった」と反省点も口にした。

 決勝点を挙げた小林は「(ルヴァンカップで)悔しい思いをした選手もたくさんいた」と話しながらも「中2日で試合がある日程の中で、選手たちは切り替えて試合に臨めた。勝つことがすべてだと思うので、今日もしっかり勝てたということには満足している」と語った。

 リーグ2位のFC東京は、G大阪に0―1で敗れ、勝ち点44のままで足踏み。川崎はFC東京との勝ち点差を15に広げ、リーグ制覇へまた一歩前進した。