広島・石原 今季限りで引退 16年からセ界3連覇貢献 さらば赤ヘル一筋19年

 広島は12日、石原慶幸捕手(41)が今季限りで現役引退することを発表した。本人から球団側に引退を申し出て了承された。2001年度ドラフト4位で広島入団後、正捕手としてチームを支え、16年からのリーグ3連覇にも貢献した。赤ヘル一筋19年。16日にマツダスタジアムで会見を行い、11月7日の阪神戦(マツダ)で引退セレモニーが行われる。

 ナインに慕われ、ファンに愛されたベテランが現役に終止符を打ち、己をささげた赤ヘルに別れを告げる。チーム最年長の41歳、球界最年長捕手の石原慶が今季限りで第一線を退く。このほど球団に申し入れて了承された。16日に本拠地・マツダスタジアムで会見を開く。

 開幕1軍入りした今季はケガに泣いた。8月27日のDeNA戦(横浜)。五回先頭で遊ゴロを放ち、走塁時に転倒。両手で左膝裏から左太もも裏付近を押さえたまま、担架で運ばれて交代した。翌28日に出場選手登録を抹消されて以降は1軍の出番はなく、3試合の出場にとどまっていた。

 それでも、ここまでチームを支えてきたプレーは色あせない。01年度ドラフト4位で東北福祉大から広島に入団。2年目の03年には116試合に出場し、翌04年は初の開幕スタメンを勝ち取った。

 堅実な打撃と安定感抜群の守備力で正捕手となると、10年には現ツインズの前田健太と最優秀バッテリーに輝いた。25年ぶりのリーグ優勝を果たした16年は37歳でベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。熟練のリードと唯一無二の存在感で16年からのリーグ3連覇に貢献。チーム内からの信頼も厚く、まさに精神的支柱だった。

 18年には広島捕手として史上初の通算1000安打を達成。近年はジョンソンとのコンビで勝利を重ね、来日通算50勝達成時には左腕が「彼の50勝でもある」と絶大な信頼を寄せるほどだった。

 現役時代にバッテリーを組んだ佐々岡監督は「まだまだチームを支えてほしいという気持ちが正直ある。本人の決断なので仕方ない。ご苦労さまと言いたい」とねぎらい、「捕手として長い間頑張ってきて、最後は故障というのも頑張った証しだと思う。若い頃に石原と組んだけど、試合に入ると先輩後輩関係なく引っ張ってくれた」と懐かしんだ。

 引退セレモニーは、11月7日の阪神戦(マツダ)。広島一筋19年の誇り高き功労者が、惜しまれながらユニホームを脱ぐ。

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