劇団新派の女優小泉まち子(こいずみ・まちこ)さん(本名小泉満智子=こいずみ・まちこ)が11日に胃がんのため、千葉県松戸市の高齢者施設で亡くなった。84歳。19日、松竹が発表した。葬儀は近親者でとり行われた。喪主はおいの小泉剛(こいずみ・たけし)氏。

大阪市生まれで、1961年(昭36)に劇団新派に入団し、市川翠扇さんに師事。明治座で初舞台を踏み、72年5月に新橋演舞場「新派祭」で幹部に昇進した。

市井の女性を味わい深く表現し、三味線をはじめ芸達者で知られていた。99年「日本橋」のお角などで日本俳優協会賞、そのほか、国立劇場奨励賞受賞など受賞。

最後の舞台は、2014年11月新橋演舞場「鶴八鶴次郎」の事務員吉川役。