ツインズの前田健太投手(32)が24日(日本時間25日)に自身のユーチューブチャンネル「マエケンチャンネル」を更新し、自身が指名された2006年ドラフトの体験を振り返った。

 当時のドラフトは高校生、大学生・社会人、育成は分離されていた。1巡目は野手では堂上直倫内野手(愛工大名電)が3球団が重複。投手では前田は広島に単独指名されたが、田中将大投手(駒大苫小牧)が4球団、増渕竜義投手(鷲宮)が2球団、大嶺祐太投手(八重山商工)が2球団から指名を受けたことで大きなショックを受けたことを明かした。田中は楽天、増渕はヤクルト、大嶺はロッテに入団した。

「ピッチャーの中では評価は下の方なんやみたいなのは思った」「(田中)将大は明らかに甲子園ですごかったし、そこは俺もさすがに勝てるとは思ってなかったけど」「絶対にプロに入ったらこいつらには負けへんみたいな気持ちは持ってた」

 この反骨心がメジャーリーガー・前田につながったのは間違いない。

 さらにツイッターで募集したファンからの質問に答えた。「指名されていなかったら」には社会人に行っていたと即答。仮契約は球団関係者と家族と大阪の焼き肉屋で行ったという。ドラフトで指名された次の日から、ネクタイをするという決まりはなかったが、登校時にブレザーやネクタイをしっかり着用する心境の変化があったことなどを語った。

 ドラフトでの指名を待つ“後輩たち”に向けては「明日、指名されたら自分の素直な気持ちを話してほしいなと思うし、指名されなかった人も明日が全てではないし、これから人生はまだまだ続くので諦めず頑張ってほしいなと思います」とアドバイスを送った。