歌手・神野美伽(55)が4日、東京・丸の内のライブレストラン「コットンクラブ」で、パーカッショニストのASA―CHANGとコラボしたライブを行った。

 近年は、アメリカ・テキサス州オースティンでの音楽イベント「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」や、国内の野外フェス「ARABAKI ROCK FEST.」「オハラブレイク」に出演するなど、ジャンルの垣根を越え、演歌にとどまらない活躍を見せている神野。コットンクラブには昨年9月に引き続き2回目の登場となった。

 ライブでは「舟唄」や「愛の讃歌」など、幅広いジャンルを熱唱。9月に発売した新曲「泣き上手」も、しっとりとピアノ伴奏にのせて披露した。

 今年3月には、頸椎化膿性脊椎炎で首にメスを入れる大手術を受け、やむなく活動休止した神野。さらに追い打ちをかけるようにコロナ禍でライブが開催できなくなった。しばらくは茫然として気力もなかったが、知人から「自分の歌を聴いてみたら?」とアドバイスされ、あらためて自分の歌を聴いた時に、歌う気力が湧いてきたという。

「自分自身の声に、癒やされるなんて経験は初めてでした。私もユーチューブで歌を配信していますが、やっぱり生のライブで、魂と共に、声を響かせたい」と歌への思いを新たにしたそうで、手術からの完全復活を遂げたといえそうだ。