EXILE ATSUSHI(40)が、グループとしての活動を卒業し、ソロ活動に専念することを発表した。

01年のグループデビュー当時から、歌ってきた楽曲は約200曲。オリジナルアルバム11枚、ライブツアー15回と、美声でEXILEを引っ張ってきた。これまで、ソロでもドームツアーを成功させるなど活躍し、バンド「RED DIAMOND DOGS」を結成するなど、音楽を追求してきた。

ATSUSHIは今回の卒業について「40歳という節目の年に、1人の歌手として原点に戻り、音楽と向き合う活動を新たにスタートするという決意が固まり、EXILEという僕のすべてを育ててくれたグループでの活動に一区切りをつけ、ソロ活動に専念する決意をいたしました」と語り、一アーティストとして挑戦できる最後のタイミングと感じたことを明かした。

17年にLDH担当になってから、何度もATSUSHIを取材してきた。思えば、海外留学から復帰し、EXILEとして3年ぶりのツアー「STAR OF WISH」の開幕を控えて18年8月にインタビューした際にも、次のようなことを語っていた。

ATSUSHI 2020年で僕も40歳になります。そこに向けて、ソロの記念的な何かをやりたいと思っていますし、歌手として将来的にどうあるべきか? 40代をどうするか…。40代、50代はこうしようとか、20~30代の勢いとは違うペースも考えながら、美空ひばりさんのように亡くなった後も、永遠に愛されるような…。技術は到底追いつけないですけど、漠然とそういう道を歩くにはどうすればいいんだろうと、40代は追求していきたいです。小田和正さんとか山下達郎さん、中島みゆきさんは、テレビにはあまり出ないですけど、音楽一本で勝負されている姿はまぶしく映りますし、それを支える温かいファンの方々があの3人を囲んでいる気がします。指標になりますよね。

今年に入ってYouTube公式チャンネルを開設したり、アルバム「40~forty~」のアーティスト写真の撮影では「原点回帰」と、かつてのトレードマークだった丸刈り姿にするなど、話題を提供してきた。それも新たなスタートへの助走だったと考えると、合点がいった。

コロナ禍で、EXILEとしてのパフォーマンスがライブで見納め…という形にならなかったのは残念だが、今後もコラボなどの可能性もあるという。ソロ歌手「EXILE ATSUSHI」として、どのような進化を遂げていくのか。これからも取材を続けようと思う。【大友陽平】