上方漫才協会会長の中田カウス(71)が10日、クール・ジャパン・パーク・大阪SSホールで、12月1日から同ホールでスタートする定例公演「森ノ宮よしもと漫才劇場」の発表会見に出席した。

カウスは「若い子が足腰を鍛えるには劇場が絶対に必要。今まで見たこともない若手もここにどんどん出演して、各賞レースを総なめというような、今まで見たことがない若手を育成していきたい」と語った。

吉本興業は14年に若手芸人育成のため、大阪・よしもと漫才劇場を創設。それにともない、若手漫才師のサポートを行う「上方漫才協会」を設立した。現在、よしもと漫才劇場はなんば、東京・神保町にあり、森ノ宮で3つ目となる。

「森ノ宮-」は常設劇場ではなく、貸館で月20日程度の開催を計画している。客席は80%の212席を販売。カウスは「森ノ宮といえば、大阪城、桜並木。森ノ宮といえば、森ノ宮よしもと漫才劇場という、ひとつの名所が増えたという劇場になれば」と話した。

会見では、上方漫才協会大賞の歴代の大賞受賞者であるアインシュタイン、吉田たち、トット、見取り図、ミキの5組が1分間のネタを披露。カウスは「よく1分でまとめられるものやなと。センスがいいし、頭がいいし、品がある。センスのいい芸人には劇場を与えると、放っておいても売れっ子になっていく」と称賛した。

5組のうち、トット以外の4組がM-1グランプリの2回戦を突破。アインシュタイン稲田直樹(35)は「相方(河井ゆずる)が40歳なのでファイナリストっていうものをプレゼントしたい」と、初の決勝進出へ意気込んだ。トット桑原雅人(35)は「見とけよ、来年」とリベンジを誓った。

「森ノ宮-」の初日公演には、見取り図、吉田たち、トットらも出演予定。