ボートレース三国のルーキーシリーズ第21戦「スカパー!・JLC杯 三国プリンスカップ」は10日の最終日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇・島村隆幸(徳島=29)がインコースから逃げ切り快勝! 8月の蒲郡一般戦以来となる、今年5度目、通算では15回目の優勝を飾った。

 前づけ策で2コースまで動いてきた地元の5号艇・木田峰由季(福井=29)の動向もどこ吹く風。スタート展示とは異なる5対1の進入スタイルで始まった注目の一番は、絶好枠を取り切った島村がコンマ03のトップスタートを決めて軽快にイン先マイ。他5艇のライバルに付け入る隙を与えず一気に押し切った。

「スタートは自分のタイミングで行けたし、起こした瞬間に〝入っている〟と思ったのでフルかぶりで行けた。1Mも余裕があったので、しっかり回れました」と自画自賛する完璧なレース運びだった。

 これで今年の年間勝率は7・17まで上昇。ちなみに今年3月に行われた平和島SG「クラシック」は選出順位で最下位の52番目だった白石健(兵庫=43)は年間5V、勝率7・21での選出。結果的に、川北浩貴(滋賀=48)の公傷による出場取り消しで、予備3番手から繰り上がり出場した西山貴浩(福岡=33)が年間5V、年間勝率7・01だった。

 つまり、データ的には来年3月の福岡「第56回クラシック」の出場圏内に浮上したことになる。「これまで2016年、19年に年間4Vをしているけど、ようやく5Vができた。残りのレースも頑張ります」と、改めて気合を入れ直す。

 今後の年内の出場予定は福岡、丸亀のルーキーシリーズ2大会を含めて、残り4~5節。この中であと1回優勝できればクラシック出場が〝ほぼ当確〟となる状況。念願のSG初出場に向けて、最後まで全身全霊をささげて挑む構えだ。