J1湘南の東京五輪世代GK谷晃生(19)が15日の神戸戦(ノエスタ)で〝守護神〟の名にふさわしい活躍ぶりを見せた。

 前半28分にFW藤本憲明(31)のシュートを右足で防ぐと、その後も決定機の場面で好セーブを連発。流れを引き寄せると、後半33分にMF岡本拓也(28)が先制ゴール。同39分にはMF斉藤未月(21)が超ロングシュートを決め、2―0で勝利を収めた。

 試合後、谷は「本当にいい準備ができていい対応ができた」と納得の表情を浮かべながらも「もっといい対応ができたのかなと思う場面もあった。1回1回感情の起伏があったら務まらないポジションだと思うので、メンタルの部分もパフォーマンスも安定させたい」と気を引き締めた。

 今季はここまで20試合に出場。まだ19歳だがチーム内での評価も高く、浮嶋敏監督(53)は「失点をしてもおかしくないところの反応や勇気を持ったプレーなど、谷が今日のゲームに関しては本当にいいシュートストップを見せた」と絶賛。その上で「将来日本代表に選ばれるようなキーパーになってほしい。まだ課題はあるが、非常にいいものを持っているので、日本を代表するようなキーパーになっていくと思う」と期待を寄せた。

 新型コロナウイルス禍の影響で延期となった東京五輪まで残り8か月。逆転での代表入りへ、若武者のアピールは続く。