16日放送のテレビ朝日系バラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」は、記念すべき第70回の放送だった。

この回での「しくじり先生」はバイきんぐ西村瑞樹(43)。「今からはじめるあなたがしくじらないためのキャンプ授業」を行った。

教室内では意外にも、称賛の声が飛び交った。「今日、西村さんしゃべれますね。ほかの仕事で感じたことのない西村さんですよ」(オードリー若林正恭)、「安定感ある(笑い)」(ハライチ澤部佑)。

“キャンプ大好き芸人”として知られている西村は「秋はキャンプに最適な季節」と胸を張って断言。キャンプをするには、虫が少なく、気温もちょうど良く、そして何より紅葉が美しい秋が最高の季節だと力を込めた。一方、1度も体験したことのない人からは「キャンプって何が面白いの?」という疑問をぶつけられることが多いとも。授業では、キャンプの魅力はもちろん、初心者がしくじらないためのキャンプ術を公開した。

西村によると、キャンプでやることは大きくわけて「たき火」「メシ」「寝る」の3つ。しかし、どれだけ経験を重ねても、いまだに食材を買いすぎるというしくじりをやらかしてしまうとのことだった。

キャンプで食材を大量に余らせてしまうと、クマが出没する危険性がある。それを回避するために、西村は「余ったものはクーラーボックスなどに密閉して、できるだけ外に放置しないことが大事」と熱く指導した。

愛用している頑丈なクーラーボックスや、オオカミの尿のにおいでクマを寄せつけない対策グッズも紹介した。

また、キャンプで料理をする際の最大のメリットは、たき火の火力であるとも解説した。だからこそ「キャンプ飯のメニューに迷ったときは、食べログで鉄板焼きの店のメニューを見るだけでいい」と言い放っていた。

さらに、西村は初心者におススメしたいキャンプ場も紹介。だが、空前絶後のキャンプブームが到来していることもあって、現在の日本には「一人になれる場所はほとんど残っていない」とも忠告した。

それでも本気でソロキャンプがしたい人には「山を買うか無人島に行くしかない」との暴論を展開。なんと自身は、山の一角を購入したと明かす展開になった。

ひとりで無人島キャンプをしたときは全裸で過ごしたとも告白した。アルコ&ピース平子祐希(41)から「全裸でいるメリットは?」と聞かれると、なぜか西村は「あるわけないでしょ」と逆ギレしつつも、無人島で水が足らなくなったという過去のピンチも告白。そして「食糧と水には十分すぎる注意を」という教訓を伝授した。

また、テントをはじめとするキャンプグッズの選び方も紹介。西村いわく、キャンプで最も重要なグッズはテントではなく、イス。キャンプ場では、イスの上にいる時間がいちばん多いからだとか。

西村は「グッズは育てるもの」という名言をつぶやき、目下、自身が育てている「火吹き棒」なるグッズを自慢げに披露した。

授業の最後では「キャンプとは本当の自分を映す鏡である」という人生の教訓を披露した。「キャンプでは、人に迷惑をかけなければ何をやってもいい」「キャンプに行くようになって自然の美しさに気づく自分がいることに気付かされた」と述懐し「本当の自分を知って自分だけの至福の時間をキャンプで見つけていただきたい」と訴えた。

授業冒頭では、仕事ですべった日は収録後、そのまま車でキャンプに行くのが最高と明かしていた。終了間際、澤部から「今日は(キャンプに)行くんですか?」と聞かれ、「今日は行かないでもいいかなぁ」と満面の笑み。手ごたえを実感した様子で授業を終えた。