大相撲11月場所13日目(20日、東京・両国国技館)、「昭和の大横綱」大鵬の孫で西幕下筆頭の納谷(20=大嶽)が幕下一山本(27=二所ノ関)を押し出して、6勝1敗で今場所を終えた。取組後は「最後負けたら気持ちも落ちるし、来場所に向けても勝ちたかった。前に出られて勝ったので気持ちよく終われたかなと思います」と振り返った。

 秋場所は西幕下4枚目で5勝(2敗)を挙げながらも新十両に上がることができなかったが、文句なしの成績を残して来年初場所(1月10日初日、両国国技館)での昇進を確実にした。同世代力士に先を越されながらも本人は「自分の中では通用していないとは思わなかった」と力を込める。

 大関貴景勝(24=千賀ノ浦)の付け人として間近で接したことも刺激になったという。「こういう人が上に行くんだなと。勝ったとしても負けたとしても変わってない。最後まで自分を貫いているというか、雰囲気を含めて自分にないものを持っていると思います」

 自身の課題を「集中力が短いところがある」と分析したうえで「(来年の今ごろは)幕内で取れてたら一番いい」と語った。関取として土俵に立つ日がすぐそこに迫っている。