俳優の綾野剛さんが、2003~11年にマンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載され、カルト的人気となった山本英夫さんのマンガを映画化した「ホムンクルス」で主演を務めることが12月1日、明らかになった。綾野さんは、記憶を失った主人公のホームレスを演じる。
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綾野さんは「全てが初めてでした。世界観も、表現も、生き方も。僕が山本英夫先生のマンガの世界に初めて触れた時、今までに出会ったことのない感覚や悍(おぞ)ましさ、人間の奥底に眠る境地がそこにありました。映像作品となる本作にもその世界は確かに存在しました。世界は瞳に映るモノ、見えているモノが全てではないという事実をお届けします」とコメントしている。
「ホムンクルス」は、頭蓋骨(ずがいこつ)に穴を開ける実験「トレパネーション」を受け、左目に人間の心のゆがみが異形として見えるようになってしまった男が主人公で、人間の欲望や心の深部を描き話題となった。コミックスが15巻まで発売されており、累計発行部数は400万部以上。
「呪怨」シリーズ、「犬鳴村」などで知られる清水崇監督がメガホンをとる。綾野さんと清水監督は初タッグとなる。映画は2021年4月2日に公開。企画段階からNetflixでの全世界配信が決定している。日本国内のみ全国の劇場で、劇場公開用の特別素材で先行公開する。撮影は2019年12月~2020年1月に、物語のスタート地でもある、東京・新宿の高層ビル群がそびえ立つ西新宿を含む東京都内などで行われた。
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