俳優・佐藤浩市(59)、石田ゆり子(51)、西島秀俊(49)らが4日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「サイレント・トーキョー」の公開初日舞台あいさつに出席した。

 コロナ禍で舞台あいさつなどが激減。この日は感染防止策を講じた上で有観客で行われ、佐藤は「この光景が久しぶりで、ドギマギしている。明日がどうなるか分からない中で初日を迎えた」と安堵すれば、石田は「お客さんを目の前に見るのが久しぶりなので、感動しています」と笑顔。

 西島も「たくさんの皆さんの前でお話しするのが久しぶりで、お会いできてうれしいです」と話した。

 クリスマス・イブに東京で発生した連続爆破テロ事件のサスペンスと、容疑者や巻き込まれた人たちの群像劇が描かれる。

 映画にちなみ、司会者から東京のおすすめスポットを聞かれると、佐藤は「お恥ずかしいんですけど、60年生きてきてデートは映画館しか行ったことがない。映画館以外どこにもいったことがない」と発言し、観客を驚かせた。

 テロの容疑者役を演じる佐藤には共演者から〝尋問〟も行われた。

 石田から好きな女性の仕草を聞かれると、佐藤は「女性が女性っぽい仕草をしてもなんとも思わない。キレイにメイクをしている人が音を立てて鼻をかんだりすると、人間味が出ていいですね」と明かした。

 西島から「今までで一番つらかった現場」を問われ、佐藤は「みんな一緒だと思うけど、その時はつらい。だけど、終わってみんなで乾杯ってやっちゃうと、(つらいことを)忘れちゃう。忘れちゃわないとやれないな…。みんなつらかったけど、今度ゆっくり話すよ」と振り返っていた。