先月28日に亡くなった米映画「スター・ウォーズ」シリーズ旧3部作のダース・ベイダー役で知られる英俳優デヴィッド・プラウズさん(享年85)の死因が、新型コロナウイルスによる合併症だったことが明らかになった。

娘のレイチェルさん(50)が、英ザ・サン紙に「新型コロナウイルスによる隔離で、父と直接会って別れを告げることができなかったのはとても恐ろしいことです」とコメントしたもの。当初、代理人は短い闘病生活の末に亡くなったとしか公表しておらず、米CNNテレビは2018年にプラウズさんが前立腺がんの治療を受けていたと報じていた。レイチェルさんによると、アルツハイマーを患っていたプラウズさんは新型コロナウイルスに感染し、英ロンドンの病院で2週間入院治療を受けた後に亡くなったという。

ボディービルダーから俳優に転身し、約2メートルの長身を生かしてダース・ベイダー役に抜てきされたプラウズさんついて、「父は外見は怖そうに見えたかもしれませんが、人間としてはとてもやさしく、親切で寛大でした。本当に優しい巨人で、私たちのパパでした」とコメント。亡くなった後に私物を病院で受け取った際に看護師からいかにプラウズさんがかっこよかったか聞かされたと語り、「父は実生活よりも大きなキャラクターでした。自分がツイッターでトレンドになっているのを見たかったことでしょう」と話している。

「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親として知られるジョージ・ルーカス監督やルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルら多くの仕事仲間たちがプラウズさんの死を悼んで、追悼メッセージをSNSに寄せていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)