【テキサス州ヒューストン10日(日本時間11日)発】ゴルフの海外メジャー「全米女子オープン」初日(チャンピオンズGCサイプレスクリークコース、ジャックラビットコース=ともにパー71)、昨年夏の「AIG全英女子オープン」の覇者、渋野日向子(22=サントリー)が68のラウンドで首位に1打差の3アンダー、2位と好発進。苦しい1年を締めくくる終戦で最高の滑り出しを見せた。首位には4アンダーのエイミー・オルソン(28=米国)が立った。

“スマイルシンデレラ”のイメージとは少し違う落ち着いた雰囲気の渋野がスコアを伸ばした。サイプレスクリークコースの10番からスタート。13番パー5では6メートルを沈めてバーディーを先行させた。5番パー5で4メートルのチャンスをものにすると、6番パー4では8メートルを沈めて連続バーディー。上がり3ホールも危なげなくパーを重ねた。

 12月開催で日照時間が短くなるため、2コースを使用しての予選ラウンド。総距離が約170ヤード長く、難しいとされるサイプレスコースでのアンダーパーに「ようこんなスコアで回れたなと思います」とし、初日の点数を問われると「100点でいいです。100点以上ですね」とラウンド中には少なかった笑顔で振り返った。

 気になるのは右足の状態。靴ずれを起こしたようで、8番のティーショットの前には、かかと付近にばんそうこうを貼る場面もあった。

 2日目は比較的スコアが出やすいジャックラビットコースでのプレーとなるが、午後か
ら雷雨の予報で、風も強くなる見込み。スタート時間は当初の予定より1時間20分早められた。「耐えまくるしかないと思っているので粘るゴルフをするしかないですね。3つ稼いだので守るところはしっかり守ってできたらいいと思います」

 昨年8月に「AIG全英女子オープン」を制した時とは一味違う大人のゴルフでメジャー2勝目へ突き進む。