【ネバダ州ラスベガス11日(日本時間12日)発】ボクシングの前東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(31=帝拳)は、12日(日本時間13日)にMGMグランドで行われるWBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦の前日計量に臨み、対戦相手でIBF世界ライト級5位のフェリックス・ベルデホ(27=プエルトリコ)とともにリミットの135ポンド(約61・2キロ)で一発でパスした。

「今まで以上に気持ちの入った試合になるので、良い試合になると思います。楽しみにしています」とコメントした中谷は、昨年7月に現4団体統一ライト級王者のテオフィモ・ロペス(23=米国)とのIBF世界同級王座決定戦に敗れた後、一度は引退を表明した。

 ロペスは今年10月にはワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)に判定勝ちして4団体王者となったほどの選手。その強敵を最後まで苦しめたものの、判定負けでプロ初黒星を喫したことで「一度でも負けたら辞めようと思っていた」とグローブをつるす決意をした。

 だがその後、今月3日に井岡ジムから帝拳ジムに移籍し、今回が再起戦となる。

 それだけに「一度引退したからこそ、自分の中でボクシングがどれだけ大切かわかりました」と、リングに上がれることに感謝して大一番に臨む。