稲垣吾郎(46)主演舞台「No.9-不滅の旋律-」(13日初日、東京・赤坂ACTシアター)の公開ゲネプロが12日、同シアターで行われ、稲垣とマリア役の剛力彩芽(28)が取材に応じた。

ベートーベンの半生をつづる今作は15、18年に続く3回目の上演。聴覚を失ってから最後の交響曲「第九番」を生み出すまで、どのような劇的な半生を送ったのかを描く。

稲垣は「コロナの影響でどうなるかと思ったが、スタッフに作ってもらった感染対策を守りながら稽古をつづけてきた。お客さまの前ですてきな時間をすごせるのが楽しみ」。剛力も「2回目の出演でまた同じ役をできるのがうれしい。時代が違っても伝わるものがあるので、その舞台に立てるのがうれしい」と初日を迎えることを喜んだ。

剛力との再演に稲垣は「(ベートーベンは)ゴジラのように暴れ、感情を爆発させ、周りの人間が大変だけど、マリアのように僕を支えてくれてサポートしてくれる」と言えば、剛力も「べートーベンのように、稲垣さんは人をひきつける魅力のある人。マリアは支えているようで実は支えられて、私も稲垣さんには安心して寄り添える」と答えた。

剛力は前事務所から独立してから初の仕事となるが「ステージに立つことに変わりはありません」。報道陣から「差し入れなどは自らやらないといけないのではと」と聞かれると「前から自分で差し入れはしていました。でも、(事務所がやっていた)ことはこれから学んでいかないといけませんね」。

今年1年を漢字1文字で表すという質問に、稲垣は「仲間の森くんが優勝したので」と「森」を、剛力は「このステージに立って喜びというか、喜べる年ではなかったけど、見にきてくれる人がいて続けられるのはうれしい。みなさんに喜んでもらえるように」と「歓」を挙げた。