ラグビー元日本代表の大畑大介氏(45)とタレント・小島瑠璃子(26)が12日、大阪市の毎日放送(MBS)で、27日に開幕する「第100回全国高校ラグビー大会」(大阪・花園ラグビー場)のハイライト番組の発表会見に登場した。

 記念すべき第100回大会となる今年の花園だが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため全試合が無観客で行われる。大畑氏は「今年は目標としているものがなくなったが、学生や指導者はできないことを嘆くのではなく、できることをクリアにして乗り越えてきた。自分たちの今持っているものをすべて表現するために、日々ハードトレーニングをしている高校生の姿を伝えていきたい」と意気込んだ。

 8年連続で同番組のMCを務めてきた2人だが、今大会をもって小島が卒業する。大畑氏は「俺も(来年)ここにおるか分かんないです。保留って言われてるだけなんで」と冗談を飛ばしながら「感謝しかない。分からないことを聞いてくれるのが勉強になった。ずっとプレーしてきたので、どこまで伝えないといけないのかが分からなかったので。表面的なラグビーじゃなく、花園、高校ラグビー、学生スポーツというのを吸収して伝えてくれた」と小島に感謝した。

 ラグビー界ではトップリーグ(TL)・ヤマハ発動機の元日本代表FB五郎丸歩(34)が、来年1月開幕の新シーズン限りでの現役引退を発表した。大畑氏も2010―11シーズンの開幕前に引退を表明した過去があるが「最近なかなかラグビーの話題が出ない中で、今シーズンをもって引退と発表したことで、1月16日からTLがあると皆さんに知ってもらえる一つのきっかけにもなった。彼自身もこの一年、自分の今持っているものすべてを、このシーズンにかけようという意気込みが感じられた」と、このタイミングでの発表の理由を推測。

 続けて「誰もが知ってる人。ラグビーを世の中に一番広めてくれた。口数が多くはないが熱い男。ラグビーに対する情熱を誰よりも持っているので、これからもラグビーに対して、熱い気持ちを持って表現してくれると期待したい」とラストシーズンのプレーに期待を寄せた。