立ち技格闘技イベント「K―1 WORLD GP 2020」(13日、両国国技館)で、約9年ぶりのK―1復帰となった才賀紀左衛門(31)は卜部弘嵩(31)に不完全燃焼の反則勝ちを収めた。

 試合は前日計量で1・9キロオーバーとなった卜部に減点2が科された状態から開始された。才賀はグローブハンデを拒み、両者とも8オンスで激しい打撃戦を繰り広げたが、卜部のバッティングやローブローもあり、なかなか噛みあわない。

 さらに2Rには卜部のヒザがローブローとなってしまい、才賀は立ち上がることができなくなってしまう。インターバルでも回復せず、試合終了と自身の反則勝ちが告げられると、才賀は涙を流しながら無念さをにじませた。

 昨年12月にタレントのあびる優(34)と離婚。親権を持つ一人娘よつ葉ちゃんの存在をモチベーションに古巣復帰したが、不本意な結果となってしまった。「複雑ですね。1R動いて、さあここからって感じだったので。相手の印象? それは今は答えたくないですね」と肩を落とした。

 とはいえ気持ちは切り替わっているようで「もっと試合したかった。1Rはしっかりできたので、次は自分のなかで楽しみかなという感じですね。すぐにでも次の試合がしたい」と、来年1月24日のビッグマッチ「K’FESTA.4」(国立代々木体育館第一競技場)への出場も熱望していた。