東宝は15日、都内の本社でラインアップ発表会見を開き、細田守監督(53)の新作「竜とそばかすの姫」を21年夏に公開すると発表した。同監督の作品は18年「未来のミライ」以来、3年ぶり6作目となる。

内容の詳細は明かされておらず、公表されたのはタイトルと、物語の舞台となる全世界で登録アカウント50億人を突破するインターネット世界「<<U>>」を描き出した、1枚のコンセプトアートのみだ。

細田監督は、00年「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」、09年「サマーウォーズ」で、発展しつつあるインターネットやデジタル技術が人々の生き方をどう変えていくかを、時代を切り取って描いてきた。「サマーウォーズ」から12年…細田監督が最新の知見に基づいて、三たび、ネット世界に題材を取って現代に問いかける作品になりそうだ。

細田監督は06年「時をかける少女」、「サマーウォーズ」、12年「おおかみこどもの雨と雪」、15年「バケモノの子」そして「未来のミライ」と、過去作全てが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。「未来のミライ」は、米アニー賞受賞に加え、米アカデミー賞長編アニメーションにノミネートされた。「竜とそばかすの姫」も、国内のみならず世界に驚きと気付きを与える作品になる期待が大きい。