女優左時枝(73)と柴田理恵(61)が15日、都内で映画「大コメ騒動」(本木克英監督、来年1月8日公開)の東京・プレミア試写会に出席した。

1918年(大7)に富山の主婦たちが決起した「米騒動」をもとに描く、大痛快エンターテインメント。井上真央(33)演じる主人公の松浦いとは、農村から漁村へと嫁に来ておかか(女房)たちにまざり、出稼ぎの夫が留守の家庭を守り、浜で米を担いで運び、3人の子供を育てている。愛するものを守り、子供たちに腹いっぱい食べさせるために、おかかたちが団結して決起する。

米の値段をつり上げるために売りしぶる米穀商の女将、鷲田とみを演じる左は富山出身。「本当は、おかかの方が似合うんだけど、今回だけは美しい役で出ました(笑い)。富山の海と山と美しい景色がふんだんある作品です」。その妹・きみ役の柴田も富山出身。「浜のおかかではなく、きれいな着物で、きれいなきみを演じた。全編富山弁の映画ができるとは思わなかったのでうれしいです」と話した。

地元の富山弁での演技に左は「もう役者生活60年を超えてるけど、いつもセリフを覚えるのが苦しかった。だけど今回は楽だった(笑い)。でも、富山行ったら石投げられるんじゃないかと思う」。柴田は「左さんとは、もう30年前に意気投合しているんです。意外と似ている。富山顔(笑い)。やりやすかったです」と振り返った。

柴田は今年1年を「宴会できんのは我慢できん。家に人を呼んで新年会、誕生会、花見、梅雨我慢できん会、納涼会、忘年会とやるのが好きなんです。早くコロナが終わってほしい。この映画の打ち上げだってないんですよ」と話した。