フィギュアスケートの平昌五輪銀メダル・宇野昌磨(トヨタ自動車)が17日、23歳の誕生日を迎えた。SNSでファンから多くのお祝いメッセージを受け取った宇野は音声サービス「NowVoice」で「たくさんの温かいメッセージ、本当にありがとうございます」と喜んだ。

 新型コロナウイルス禍で異例のシーズンとなったが、その初戦が25日開幕の全日本選手権(長野・ビッグハット)となる。年末恒例の戦いへ向けて「試合に出たい気持ちがとても強かったですし、試合に出ている人たちをテレビで見たりすると、すごい気持ちが上がったりしていた。ようやく試合に出ることができる楽しさっていうのがありますね」と意気込んだ。

 昨年は五輪2連覇の羽生結弦(25=ANA)との直接対決に勝って大会4連覇を達成。今回は5連覇が懸かっているが「僕は、その大会に出る時にそれまでの実績は、今滑っている自分からしたら何も関係ない。その大会はその大会だと思っています」とキッパリ。さらに「男子は今、特に誰が優勝するか分からない。それも全日本の面白さ。5連覇って聞くと、自分が(他から)挑戦されるみたいな感じにとらえられちゃうのかなと思うので、僕も皆さんと一緒に優勝を目指して頑張っていきたいと思います」と語った。

 コロナ禍で日本中がかつてない事態に陥る中、無事に開催できる喜びも感じている。宇野はいつものように慎重に言葉を選びながら、こんなメッセージを送った。

「この全日本選手権という大会を開催していただいたことに感謝とうれしさ、両方あります、もちろん、こういう状況ンで大会を開催するのは難しいことであったと思いますし、それがどう認知されるかわかりませんけど、ある大会ですので、僕は全力で取り組んでいきたい。皆さんの記憶に残るような全日本に、微力ながら力になれたらなと思っています」

 異例となる状況の中、23歳の戦いがスタートする。