演歌歌手細川たかし(70)が24日、今月20日に肝臓がんのため亡くなった作詞作曲家で歌手の中村泰士さんをしのんだ。

82年に中村さんが作曲し、細川が歌った「北酒場」は、同年の「第24回日本レコード大賞」を受賞した。デビュー曲の「心のこり」も中村さんの作品だ。

細川は所属事務所を通じてコメントを発表。「中村泰士先生には、『心のこり』『北酒場』を書いていただき公私ともに大変お世話になりました。私にとって歌手生活の基盤となるデビュー曲心のこりでの日本レコード大賞最優秀新人賞、北酒場での日本レコード大賞を取らせていただき今でも感謝の気持ちでいっぱいです」。

さらに中村さんの人柄にも触れて「豪快で明るく歌が大好きだった先生が亡くなって寂しいですが『たかし、俺の分まで歌ってくれ』と言われていると思いますので『先生、天国から見守ってください』とお願いしてお別れを告げました。最後になりますがご冥福をお祈り致します」と悼んだ。

中村さんは今秋に肝臓がんが判明。闘病を続けながらも、11月には大阪市内のスタジオで新曲11曲を収録するなど活動していた。後日、「中村さんの伝えたかった音楽をお聴きいただくための会」を開催方針で、30~50代の一般ファンも招く予定という。