ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、12月27日午後9時から放送される俳優の香川照之さん主演のドラマスペシャル「当確師」(テレビ朝日系)だ。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
ドラマは、ベストセラー「ハゲタカ」シリーズなどで知られる真山仁さんの小説が原作。香川さん演じる当選確率99パーセントを誇り“当確師”の異名を持つ敏腕選挙コンサルタント・聖達磨(ひじり・たつま)が、日本中から注目を集める政令指定都市・高天(たかあま)市長選で、3期目を目指す現職市長・鏑木次郎の当選を阻止する仕事を請け負う……というストーリー。“日本一有名な市長”として知名度は全国区、市民からも絶大な支持を得る鏑木を高橋克実さん、聖が対抗候補として擁立する、市内で保育園を経営する女性・黒松幸子を檀れいさんがそれぞれ演じる。
今作の魅力は何と言っても香川さん演じる達磨というキャラクターだ。達磨は依頼者を当選させるためなら手段を選ばない、まさに“ダークヒーロー”。圧倒的に不利な状況の中でも、聖は情報戦や権謀術数を用いた“奇襲攻撃”を仕掛け、大胆不敵に選挙戦を進めていく。
弁舌巧みに、「他人と争うことが嫌い」という幸子を選挙戦に出馬させるため口説き落としたり、鏑木陣営の重要人物を籠絡(ろうらく)したりするシーンなどでは、連続ドラマ「半沢直樹」(TBS系)の大和田暁をほうふつとさせるような口調でまくしたてる。また、鏑木陣営が幸子のスキャンダルをあばいても、すぐ火消しに奔走するなど、常に相手の手の内を読み、反撃の計略を立てる、エネルギッシュかつ大胆不敵なキャラクターとなっている。そんな聖がエネルギーを補給するかのごとく、油そばやピザ、ナポリタンをがっつくように食べるコミカルな“食事シーン”もあり、怒濤(どとう)の展開が続く今作のちょうどよい緩和剤となっている。
聖が、“日本一有名な市長”として市民からも愛されている鏑木や、その周囲の人物の化けの皮を剥いでいくさまは見ていて爽快。香川さんがまた新たに記憶に残るようなキャラクターに命を吹き込んだ。1回で終わるのは惜しい“クセ強”キャラ、聖達磨の活躍をまた見せてほしい。
ドラマスペシャル「当確師」は、27日午後9時~10時55分に放送。
今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人について聞く「運命の出会い」。今回は俳優でタレントの筧美和子さんに、7年半ぶりの写真集「筧美和子写真集 ゴーみぃー」(集英社、4月…
マンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)のウェブサイト「ヤンマガWeb」に特集「ギャル祭り」が掲載された。
俳優の山崎真実さんが4月21日、東京都内で“ラスト写真集”となる「山崎真実ラスト写真集 カメリア」(小学館)の発売記念イベントを開催した。山崎さんは胸元がシースルーになった白いワ…
人気コスプレーヤーのえなこさんが自身のX(ツイッター)で、5月1日発売のマンガ誌「近代麻雀」(竹書房)6月号の表紙に登場したことを報告した。
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)のオーディション企画「制コレ22」でグラビア賞"に選ばれた麻生果恩さんが、5月2日発売のムック「blt graph.」(東京ニュース通信社)101…