今週の海外マット界で大きな話題となったのが米国の人気ラッパー、スヌープ・ドッグ(49)だ。

 1990年代から米ヒップホップ界を引っ張ってきたレジェンドの一人だが、米プロレス団体「AEW」の6日(日本時間7日)放送大会に登場。マット・サイダル(37)と対戦したコーディ・ローデス(35)のセコンドに就いた。

 試合はコーディがクロスローズ2連発で勝利を飾ったが、試合後にルーサーとセルペンティコが乱入し、コーディとサイダルに暴行を加えた。反撃に出たコーディはセルペンティコにボディースラム一発。サイダルに必殺の空中弾をうながした。ここでスヌープが「オレに任せろ!」とばかりに胸を叩くと、なんとコーナーポスト上段へ。そのままトップロープからダイビングボディープレスを決めてみせたのだ。

「スヌープスプラッシュ」はお世辞にもきれいなフォームとは言えなかったが、身長は190センチ以上あるだけに、その威力は抜群。コーディが3カウントを叩き、セルペンティコから〝勝利〟を奪った。これには米ヒップホップサイト「XXL」が「スヌープがプロレスのリングに入り、勝利を収めて立ち去った」と報じたほどだ。

 スヌープはスポーツ好きで知られており、いとこは米WWEのスマックダウン女子王者サーシャ・バンクス(28)だ。WWEにはこれまで何度も登場し、2016年にはなぜかWWE殿堂入りも果たした。

 日本のマット界では芸能人らのリング登場に何かと批判的な声が集まるが、エンターテインメントの本場はやはり違う。最近のスヌープは長年の〝チームメート〟で同じく人気ラッパーのエミネム(48)との不和が話題になっている。エミネムのリリックにもプロレス用語がよく登場するだけに、ネット上では「スヌープ対エミネム、リングで決着をつければいいのに」などの声も上がっている。