またも快挙だ。昨年11月に新潮社から発売されたNEWSのメンバー加藤シゲアキ(33)の「オルタネート」が、「2021年本屋大賞」にノミネートされた。昨年12月にも、第164回直木賞にノミネートされたばかりだ。

 加藤は、12年1月に「ピンクとグレー」(KADOKAWA)で小説家デビュー。以降、NEWSのメンバーとしての芸能活動の傍ら、作家としても活動を続け、数々の話題作を世に送り出してきた。3年ぶりの新作長編となる「オルタネート」は刊行直後から話題を呼び、昨年12月に、第164回直木賞にノミネートされ、注目を集めていた。

 加藤自身、「本屋大賞」のノミネートは初めて。また、アイドルが「本屋大賞」にノミネートされるのも今回が初めてだ。直木賞ノミネートに続く歴史的な快挙となった。これを受け、3万部の増刷を決定、発売約2か月にして累計13万部(6刷)となった。

 加藤は「直木賞に続いて本屋大賞にノミネートされたこと、心から光栄に思います。ここまで作家活動を続けてこられたのは、書店員の方の応援のおかげであると常々思っておりますし、その原動力もデビュー作で書店周りをした際にとある書店員の方から言われた『書き続けてください』という言葉であります。ですので本賞に選ばれたこと、すなわち書店員の方々に選んで頂いたことが何よりも嬉しく、また新たなモチベーションが生まれたと感じております」とコメントした。

 なお、大賞発表は、4月の上旬を予定している。