故中村勘三郎さんと演出家串田和美氏が立ち上げ、東京・渋谷シアターコクーンで上演する「コクーン歌舞伎」が今年5月、3年ぶりに上演されることが28日、分かった。

第17弾は「夏祭浪花鑑」(同6~30日)で、中村勘九郎(39)中村七之助(37)が夫婦を演じるほか、尾上松也(35)、勘九郎の次男長三郎(7)らが出演する。

大阪を舞台にした同作は、義理人情に厚い主人公の団七が仁義を貫き、ある事件を起こす様や、団七夫婦を取り巻く人々を描いた人気世話物。勘三郎さんによるニューヨーク、ヨーロッパ公演も好評を博した。コクーン歌舞伎ではこれまで3回上演され、今回は13年ぶりの登場となる。ほか中村虎之介、中村鶴松、笹野高史、片岡亀蔵が出演する。

コクーン歌舞伎は、古典を一から再考し現代に重ね合わせた演出が特色。臨場感とスピーディーさが話題を呼んできた。