97年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督による映画「CUBE」が、ナタリ監督初の公認を受け日本版「CUBE」としてリメークされ、菅田将暉(27)が主演することが1日、分かった。

同作は密室サスペンスの先駆けとしてカルト的人気を誇る。謎の立方体“CUBE”の中に突然閉じ込められた男女6人が、出口があるか、部屋の正体も不明ながら、トラップや暗号を解明し、「生きる」ために脱出を試みるという密室エンターテインメントだ。

菅田を含めた男女6人のメイン出演者には、杏(34)岡田将生(31)田代輝(13)斎藤工(39)吉田鋼太郎(62)と豪華なメンバーが名を連ねる。

菅田は撮影中、「頭の中が疑問だらけ」だったといい、「映画というよりは演劇的空間の中で、共に過ごした演者のみなさんとは奇妙な連帯感が芽生えていました」と振り返る。作品については「こんな映画です、とカテゴライズするのはとても難しいです。実験的なエンターテインメントを楽しんでもらえたら何よりです」と期待を込める。

公開は10月22日。清水康彦監督がメガホンを取り、ナタリ監督本人がクリエーティブ協力で加わっているという。

◆「CUBE」 エンジニア(菅田)、団体職員(杏)、フリーター(岡田)、中学生(田代)、整備士(斎藤)、会社役員(吉田)と何の接点もない6人が、突然、謎の立方体“CUBE”の中に閉じ込められる。脱出を試みるが、熱感知式レーザーや火炎噴射など殺人的なトラップが次々と襲う。緊張や恐怖、精神的にも限界の中、徐々に人間の本性が表れていく。