俳優窪塚洋介(41)板尾創路(57)らが11日、都内で、映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督)の初日舞台あいさつに出席した。

作家島本理生氏が18年に直木賞を受賞した同名サスペンス小説の実写化。北川景子(34)演じる公認心理師・真壁由紀が、事件のドキュメンタリー本の執筆依頼を受けて、芳根京子(23)演じる容疑者を取材するうちに、意外な真相が浮かび上がっていくサスペンスミステリーだ。

北川の夫役を務める窪塚は「本日は最高の晴天でお日柄も良く。とっても青空です。この映画で撮影することが出来た青空も今日のような空だったと記憶しています。最高の建国記念日にしましょう」と呼び掛けた。

愛を感じた瞬間を問われると「北川さんのきゃしゃな体から出てくる声とは思えないような獣のような慟哭(どうこく)だったり、中村(倫也)君のちょっとしたしぐさに出てくる芝居だったり、芳根ちゃんだったり木村(佳乃)さんだったり、板尾さんの仕事に向かう、そのものが愛だなって」と共演者への思いを明かした。

イベントの途中に窪塚のスマートフォンのアラーム音が鳴るアクシデントがあった。隣の板尾から「素人か」とつっこまれると窪塚は「こういう人いるんですよ。ホント困るな」ととぼけたが、申し訳なさそうに頭を下げると会場から笑いが生まれた。

板尾は「本当にもう2019年に撮った作品ですので寝かしに寝かしていますので、ちょうど飲み頃、そんな感じです」と作品をアピール。愛を感じたことについては、クランクアップ後の打ち上げで高級食パンをかけたクイズ大会があったことを振り返り「スタッフに対するねぎらいみたいな。おもしろおかしくイベントで。みんな必死に正解しようと並ぶんですよ。そのパンがまた優しそうなパンでね。それが全てを表しているような感じでした」と温かい現場の雰囲気を明かした。