ノアのGHCナショナル王者・拳王(36)が、V6戦(3月7日、横浜武道館)で迎え撃つ〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンを一蹴した。

 12日の日本武道館大会で挑戦を表明されて以来、21日の仙台大会で海賊男、さらに23日の前橋大会では白覆面男と、2大会連続でカシンとおぼしき謎のマスクマンに襲撃された。

 だが、当のカシンは関与を否定していることから、拳王は「なら誰なんだよ、あれは? 四六時中、気が抜けないからたまったもんじゃねえ。前橋に至っては本部席にカシンマスクをつけたやつがいたが、近くで見たらハゲのおっさんだったんだぞ?」と試合に集中できず、イライラを募らせている。

 ただいくら揺さぶりをかけられようと今のカシンに怖さは感じないという。「昔の映像を見たらしっかりストロングスタイルで戦っているが、杉浦軍に来てからはそういうところが全然見えない。杉浦軍の『お荷物』に負けるつもりはない」と言い切った。武藤敬司(58)の史上最年長GHCヘビー級王座奪取についても「受け入れがたいし、正直面白くない」と吐き捨てるノアの中心世代だけに、ベテランのカシンにやすやすとベルトを渡すわけにはいかない。

「仮に今まで襲ってきたのがカシンだったら? 言うまでもねえだろ」と悪魔仮面の完全粉砕を改めて決意だ。