モーニング開催の武雄競輪(FⅡ・サテライト長崎エブリー杯)は最終日の7日、5Rでチャレンジ、最終12RでA級1、2班戦の決勝戦が行われる。メインのA級1、2班戦では117期の新鋭・伊藤旭(20=熊本)が今期2度目の優勝を完全Vのおまけ付きで飾るとみた。

 大型新人が順当に決勝へコマを進めてきた。初日(5日)の予選は強引に位置を取ってからのスパートで逃げ切り勝ち。2日目(6日)の準決12Rは正攻法から5番手に下げて、2コーナーからターボエンジンが点火。「藤田真(39=兵庫)さんとタイミングが合って、あおりを受けてきつかった」ながらも前団をあっという間にのみ込んだ。先行した横内裕人(29=愛媛)マークの前反祐一郎(47=広島)も「気がつけば前にいた」と白旗を掲げざるを得ない完全勝利。上がりの11秒3はこの日断トツの一番時計に「向かい風だったけど、いいスピードでいけた」と納得顔で振り返り、続けて「初日と同じで違和感なく走れている」と仕上がりにも胸を張った。

 決勝は井坂泰誓(26=大阪)との二分戦。井坂の後ろには自力型の佐川翔吾(36=大阪)が控えており、大阪作戦にまんまとハマると苦戦するが、快速を生かした走りでねじ伏せ、1月名古屋以来となる今期2度目の優勝をつかみ取りたい。