昨年11月18日に急性大動脈解離で亡くなった、東映会長の岡田裕介さん(おかだ・ゆうすけ、本名岡田剛=おかだ・つよし、享年71)のお別れの会が10日、都内で行われた。

岸部一徳(74)が東映を通じ、贈る言葉を発表した。

「初めてお会いしたのは裕介さんの俳優時代でしたね。僕は音楽から俳優に成りたての新人でした。その時の裕介さんを見て『芝居をしているようには見えない。普通で飄々と誰よりも輝いている』いつかそんな俳優になりたいと思ったのです。後にお会いした時『あんたは芝居しないねー』と楽しそうに言ってくれましたね嬉しかったです。肩書きがどんなに大きくなってもいつも優しさとユーモアが溢れている人でした。僕はあなたが大好きでした。」(コメントは原文のまま)

岸辺は1981年(昭56)に東映と角川春樹事務所が製作した映画「スローなブギにしてくれ」や、東映が配給し、原田芳雄さんの遺作となった11年「大鹿村騒動記」などに出演している。