BSテレ東は、東日本大震災から10年となる11日に「歌のエール~震災から10年、元に戻れないからこそ、前に進もう~」(午後6時54分)を放送する。

石川さゆり(63)中村雅俊(70)千昌夫(73)福田こうへい(44)AKB48らが、未来に向けて名曲を歌い継ぐ3時間SP。

中村は、自身が作曲した「花になろう」を、石川は、被災地で出会った浜甚句を取り入れた曲「浜唄」を、千は、東北と昨年99歳で死去した母へ祈りをこめて「北国の春」を、福田は人生の応援歌「南部蝉しぐれ」を、AKB48は復興応援ソング「掌が語ること」を歌唱する。

宮城県女川町出身の中村は「歌い継がれていくということの重大さを今更ながら感じます。(女川町は)比較的、復興は進んでいるほうだけど、これからは心のケアが大事。歌の出番だと思う」とコメント。

岩手県陸前高田市出身の千は「『北国の春』の歌詞にある『おふくろ』はこれまで、自分の母親のことを意識しないようにしてきたけど、これからは(故郷の墓に眠る)おふくろのことをつい、思い出してしまうかもなあ」と胸の内を明かした。

岩手県雫石町出身の福田は「震災の記憶を風化させないためにも、歌だけでなく、いろんな体験や思いをトークを通じて伝えていかなくてはなりません」と力を込めた。