圧倒的な歌唱力から“歌怪獣”のニックネームをもつ演歌歌手島津亜矢(49)が17日、東京・池袋Harevutaiで「歌怪獣 半世紀生誕祭ライブ」の収録を行った。50歳の誕生日を迎える今月28日からオンデマンドで配信する。この日は、98年から10年間、島津のヘアメークを担当していたIKKO(59)がお祝いに駆けつけた。

昨年、デビュー35周年迎えた島津は28日に好評のカバーアルバム「SINGER」シリーズの最新作「SINGER7」を発売。配信ライブでは、今作に収録されている「THIS IS ME」や「Pretender」のほか、「アイノカタチ」「誕生」など全11曲を披露する。

「THIS-」はテレビ番組で披露したが、最初は自分の音域が届かなく、収録までの1週間でボイストレーニングを行ってから歌った曲だという。島津は「私を変えてくれた曲です」と紹介した。

十数年ぶりの再会となったIKKOは「久しぶりに亜矢ちゃんの地響きのような歌声を聞きました。歌怪獣ではなくもう神。洋楽でもJ-POPでもジャンルを超えて自分のものにしているのがすごい。力強い歌声に勇気をもらいました」。

IKKOを先生と呼ぶ島津は「若いころにヘアメークをやっていただき、人間味があり、温かく真っすぐな人柄に感銘を受けました。かつらを作っても気に入らないと一からやりなおす姿をみて、私のチャレンジする姿勢が今につながっていると思います」。50歳を迎えることには「歌が大好きで、人生を賭けるのは歌しかないと思いやってきました。苦労はないけど、デビュー5年目で、事務所が変わり、歌が歌えない時期がありましたが、レコード会社がボイストレーニングに通わせてくださった。演歌歌手ですが、いろいろな歌に挑戦させていただいた。今後も真摯(しんし)に取り組んで頑張っていきたい」と話した。