東京五輪・パラリンピック式典責任者の佐々木宏氏の〝侮辱演出問題〟が波紋を広げている。

 18日発売の「週刊文春」によると、佐々木氏は五輪開会式でお笑いタレント・渡辺直美をブタに見立てた演出を提案。さらに演出チームの一員だった振付師MIKIKO氏の演出プランを白紙に戻した揚げ句、チームから〝排除〟したと報じられた。

 世間は森喜朗前組織委員会会長に続く〝女性蔑視問題〟だと騒ぎになり、佐々木氏は18日に辞任を表明。五輪は開催直前にもかかわらず迷走を続けている。

 そんななか注目を集めているのが、歌手の椎名林檎(42)だ。前出MIKIKO氏と公私にわたって親しく、佐々木氏や狂言師の野村萬斎らとともに東京五輪の演出企画チームの一員だった。

 その椎名が2019年5月にリリースしたオリジナルアルバム「三毒史」の中の楽曲「急がば回れ」の歌詞がネット上で「佐々木氏のことを言っているのでは?」などと話題になっている。歌詞にはこうある。

「自称・クリエイターの唐突なじぶん語り ああ気温差やばい業務内容ともう関係ないじゃんよ」

「やっぱ胡散臭い声ばっか大きいひとダサくて大嫌い 直視していらんないよ恥ずかしくて先方はへべれけ」

「玄人が苦労した上やっと繰り出した名言まで失敬すんな 云いたきゃ手汚せ」

「持っていない物をさも持っているかのように云うな」

「色気才能カリスマ性 そんなふあっとした物じゃ誰一人救えないわいな」

 発売した2019年5月は、ちょうど2人目の演出責任者だった野村が権限を〝剥奪〟された時期と重なる。舞台裏のドタバタを知る椎名が歌詞で〝発散〟したのか…。ネット上では「改めて読むとしっくり来る」「味わい深い」など様々な意見が寄せられている。