広島・野村祐輔投手(31)が逆転での先発ローテ入りを決めた。21日に行われたソフトバンクとのオープン戦最終戦(マツダ)に先発すると、真骨頂の丁寧な投球を披露。直球の最速は135キロながらコーナーを突く絶妙な投球術で鷹打線を幻惑し、二塁すら踏ませずに5回無失点でマウンドを後にした。
 
 ローテ入りを決める〝最終テスト〟で一発快投の右腕は「ストライクゾーンを広く使っていくのが持ち味。それが今日はしっかりできた」とキッパリ。佐々岡監督は「祐輔らしい緩急を使いながら投げてくれた。ナイスピッチングだった」と絶賛。野村の開幕ローテ入りを決断した上で28日の中日戦(マツダ)を託す意向を示唆した。

 昨年受けた右鎖骨手術の影響で春季キャンプは二軍スタートだった野村は「一軍に上がるためにコツコツとやってきた。ケガをしないように一年間、ローテを守れるようにしたい」と意気込んでいた。