レッドソックスの澤村拓一投手(32)は22日(日本時間23日)にフロリダ州ポートシャーロットで行われたレイズとのオープン戦で8―2の5回に3番手でマウンドに上がり、1回を1安打無失点、1三振1四球。オープン戦3度目の登板で初めて失点を許さず、打者5人に23球投げた。チームは10―4で勝った。

 先頭アロザレーナは2球で追い込んだが3球目を左翼線二塁打。続くメドーズは二飛、ディアスは投ゴロ。ブロッソーに四球を与え、嫌な空気になりかけたが、直後に内野陣がマウンドに集まり、声を掛けられた。ローはカウント2―2から空振り三振に仕留めた。

 過去2戦とも押し出しの四球を与える暴走で、イニング途中で降板しており、3度目の正直だ。会見した澤村は落ち着いた口調で「今日は結果どうこうではなくて、自分の意識しているボール、意図しているボールが前回よりは確率高く投げられた。もっともっと良くなった状態が続くように頑張りたい」と語った。

 メジャー1年目はコロナ禍の影響を受け、チーム合流が10日以上も遅れたため、気持ちが空回りしたが1回リセットしたことで落ち着いたという。4月1日(同2日)の開幕まで残された時間は多くないが、今回の登板はきっかけになりそうだ。