3月いっぱいで「ZIP!」(月~金曜午前5時50分)を卒業する枡太一アナウンサー、徳島えりかアナウンサーが26日、最後の番組出演を果たした。

同番組は11年4月にスタート。番組開始当初から総合司会を務めた枡アナは、オープニングで「今日で私たち2人は、ZIPの担当は一区切りとなりますが、今朝も、いつも通り最新のニュースをしっかりと皆様にお届けしたいと思います」と話し始まった。

番組終盤には、2人の後任として、3月末で「スッキリ」(月~金曜午前8時)を卒業し、「ZIP!」の総合司会に就任する水卜麻美アナウンサーが出演。「枡さん、ZIPがはじまった10年前からずっと近くで背中を見てきました。どれだけこの番組にかけているか見てきたので、その番組を継ぐっていう重みも感じています。徳島さん、ある意味友達というか、どんなにつらいときもそれを表に出さずに、真摯(しんし)にやってきたか見ています。後輩だけど尊敬しています。そんな2人がやってきたZIP、みなさまが見てきてくれた大好きだと思えるZIPを引き継いで、私はこれから何が出来るのか、しっかり考えながらやっていきたいと思います。本当におふたりお疲れさまでした」とねぎらった。

枡アナは「こんなに信頼関係のある引き継ぎは無いなっていうくらいに、徳島が大好きな水卜に、ぼくがこころから信頼している水卜に引き継げることが心からうれしい」と信頼を口にした。

ナオト・インティライミからの門出ソングや、金曜パーソナリティーを務める吉田沙保里氏からの手紙も披露された。ナオトの生歌披露時には涙をみせた徳島アナは「10年前の新人の頃に『ショービズキャスター』を担当させていただいて、『MOCO’Sキッチン』のナレーション、ニュース担当、総合司会とある意味、枡さんよりもZIPを隅から隅まで楽しむことが出来た、充実した10年でした」と振り返った。「ここにいられるのも、ファミリーと呼んでいる共演者のみなさんと、頼もしいスタッフと、何よりご覧いただいている視聴者のおかげです。こんな時間をいただいて、本当にいま、充実した気持ちで、幸せだなと思っています。ありがとうございました」と感謝の思いを示した。

涙をぐっと抑えた枡アナは「2011年4月のスタート以来、少しでも日本の朝に幸せを届けられればと思って総合司会を務めてまいりました。視聴者の皆さん、この10年間、ZIPのことを1日でもみて笑顔になれた朝があったでしょうか。今1人でもうなずいている方がいらっしゃるとしたら、私はこの10年、何一つ悔いはございません」と晴れやかな表情を浮かべた。「ただ1人の力では何一つできませんでした。これまでZIPに携わった全てのみなさん、文字通り1人の例外もなく、心より感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました」と感謝した。

そして「来週からはすぐに私たちの信頼する、水卜麻美アナウンサーが、また同じようにすばらしい朝を届けてくれると思います。ですから、引き続きみなさん、ZIPのことをよろしくお願いします。10年間本当にありがとうございました!」と続けた。

番組10周年を迎えるにあたり、番組コンセプト、ロゴ、セットも一新される。